くりっく365とOTC取引の違い。

 ひとくちにFXと言っても、取引所で取引されている『くりっく365』と、各社で運営している『OTC(相対)取引』とがあります。OTC取引とは Over the Counterの略で、店頭取引のことです。価格は業者の方で決め、その価格で売買されます。と言ってもいい加減に価格を決めているわけではありません。国際的に信用のある銀行や証券会社をカバー先として、そこが提示するレートを使って売買をしているわけです。最近はカバー先を複数用意して一番有利な価格を提供している会社が多いようです。

 従来、くりっく365の取扱通貨数が7通貨と少なかったことや、サービス面でOTC取引に比べて見劣りする面があったために、日本ではOTC取引の方が盛んでした。しかし、本年10月27日よりくりっく365が大幅機能強化したため、十分OTC取引に対抗出来るようになりました。

 そこで賢い投資家の方は、くりっく365とOTC取引を十分比較されて、自分の投資スタイルにあったFX取引を選択してください。

くりっく365とOTC取引の比較

  OTC取引 くりっく365
取扱通貨数 業者によって違うが最高160通貨ペアという会社もあり。 7通貨から25通貨ペアに増える。
値決め 相対売買 取引所価格
税金 雑所得・総合課税 20%分離課税
損益通算 出来ない。 他の先物取引と通算可
損失の繰り越し 出来ない。 3年間損失を繰り越せる。
手数料 ゼロ円の業者が多い。 ゼロ円には出来ない。
スプレッド 業者ごとに違うが競争によりタイト化 取引所で一律
スワップ りのスワップと買いのスワップを足すとマイナス 売り買いが同額
参加会社 多様 純資産30億円以上という条件あり。
会社数 百数十社 現在15社
業者収益 手数料・スプレッド・スワップ等が収益だが、手数料はほとんどの業者がゼロ円となる。 手数料のみ。スプレッド・スワップからは業者も取引所も収益をとっていない。

まとめ

くりっく365の長所
東京金融取引所のやっているFXということで、安心感があります。参加企業も財務面で厳しく審査されていますし、また投資家には税制面でも20%の分離課税とはっきりしています。
くりっく365の短所
手数料だけが業者の収益なので、手数料をゼロ円にすることは出来ません。また、システムやサービスが取引所で統一されているため、業者間のサービス競争が従来、あまり活発ではありませんでした。
OTC取引の長所
各社毎にサービスが違うため競争が激化し、手数料はゼロ円、スプレッドもタイトという業者が増えてきました。また、トレード画面や注文機能に関しても、投資家の声を聞いてさまざまな改善がどんどんされています。
OTC取引の短所
税制面での優遇がありません。雑所得扱いです。また財務的に健全でない会社もまだ残っているようです。

くりっく365の取引リスクについて
くりっく365(取引所為替証拠金取引)は、取引対象である通貨の価格の変動等により損失が生じることがあります。
さらに、取引金額がその取引について顧客が預託すべき証拠金の額に比して大きいため、相場の状況等により、差し入れた証拠金以上の損失が発生する可能性があります。 取引をされる場合は、取扱業者から交付される契約締結前交付書面等の書面の内容を十分理解した上で ご自身の判断で取引を行ってください。