預金と投資

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「現金至高主義」の前提条件

会社やアルバイト先、お小遣いなどで貰ったお金(給与)などは大多数の人が現金(日本円)で貰うと思います。なぜそうなっているのかと言うと今は現金が一番安全で利便性が高いからです。昔は現金をもらったとしてもモノを販売する店舗が近くになかったり、モノ(orお金)の価値が大きく変動するなどの理由で現金ではなくお米や野菜を労働の対価として貰っていたようです。余談が長くなってしまいましたが、「いつの世もお金が全て」と言うのはあくまでも安全・安定な時代のお話なのです。どこかのマンガのような世紀末の時代では価値は「お金<モノ<武力」の順になってしまいます。

では、現在はどうでしょう。いまはまだ安全・安定と言える状況だと思いますが、今後の国内の景気や如いては自分たちの生活の先行きに不安感をお持ちではないでしょうか?その不安感を払拭するために節約に励み現金(日本円)を貯めていらっしゃるのではないでしょうか?

2013年初旬はアベノミクスで日経平均も低迷をようやく脱しようとしています。2013年3月15日の日経平均は12,500円ほどを推移しています。ほんの数カ月前まで8,500円前後だったことを思うと景気は大変良くなっています。為替もドル/円が95円に到達しました。円建ての金価格も過去最高に到達しています。なんとなくですが、景気回復が見えてきており、将来の安全・安心に希望を持てる気がしますね。
しかし!この社会全体が良くなっているように見える中で犠牲になっているものがあります。それは皆さんが一所懸命働いて、節約して、銀行やタンスにせっせと貯めこんだ現金です。今まで貯めこんだ貯金とこれから貰う給与などの現金、つまりお金の価値が減少したのです。

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「インフレとデフレ」の「預金と投資」

前項で説明したことはつまりはインフレについてです。8,500円の日経平均が12,500円になったと言うことは「株価の価値が上がった」か「お金の価値が下がった」か、どちらかorどちらともが原因と言えます。このようにモノの価値を上がりお金の価値が下がる事がインフレの基本になります。そしてモノ(お金)の価値を決めるのがそれぞれの市場です。株式や商品では証券取引所、為替ではインターバンクなどで取引参加者の需要と供給に応じてそれぞれの価格が上下するのです。

現在の政府は大規模な金融緩和などの政策でインフレ期待を誘い、更に日経平均が上がり、円安になって貿易が良くなり、貿易や消費マインドが向上して景気を回復して所得税や法人税などの税収も上がって国の借金を減らす方針なのです。
個人的にはこの政策は決して悪いことでは無いと思っていますが、この政策は日本円の価値を下げることになりますので、今後の預金も含めた資産構築の方法は見直す必要があるのではと考えています。(必ずインフレになるとは思いませんが、資産を蓄える手段については考えを整理しておく必要があります。)

バブル崩壊以降、20年以上に渡り為替が円高に進んでいたため、金融商品をはじめとして様々なモノの価値が下がっていました。結果として円を貯める事、つまりは貯金が一番賢い投資手法だったわけです。「投資について勉強する暇あればバイトして、そのお金を貯金したほうが生産的」と言われてたわけです。
ただ今回の政策が上手く行きホントにインフレになりそうだと思われる方は、貯金にご尽力しているその時間を少しだけ今後の貯蓄方法を考えることに割いて頂ければと思います。お金の価値が下がる以上、「いま貯めている貯蓄はお金だけではなく、別のものに変えて置く」と言う選択肢をもっていただきたいのです。「別のもの」つまりは投資です。

投資と言っても色々あります。世界的にはどの通貨よりも信頼性が高い金でも良いですし、その他の商品でも良いかもしれません。インフレが進むと不動産なども大きく上昇しますのでマンションなども選択肢の一つです。ただ投資する上で一つ頭のなかに置いてほしいのは「価値の下落がお金よりも少ない+管理コストがかからない」投資商品が管理リスクや手間の観点でオススメです。証券やFXなどです。銀行貯金と同じくID・PASSさえ管理していればそれで良いので大幅な管理コスト・リスクの低減に繋がります。

アベノミクスから始まる大金融時代!?

これは個人的な思いも含まれますが、これまで20年に渡りデフレを脱却できなかったのは日本が金融に弱かったことが原因だと思います。「貯金が最良の投資方法」であったため、円高が進んだ事が背景であると考えています。
今回の政策を契機として日本人が金融について学び、それぞれの最善のポートフォリオ(資産の種類)を自ら考えるようになったとき、「経済大国日本」の復活と「金融大国日本」の誕生が見れるのでは無いかと期待しています。